平成27年度 ハンディキャップサービス利用者懇談会報告
1 日時
平成27年11月5日(木)10時から11時30分まで
2 会場
文化会館たづくり6階601・602会議室
3 参加者
利用者5人、音訳者8人、点訳者3人、図書館職員12人
4 内容(要旨)
- (1)出席者紹介
- (2)館長挨拶
毎年利用者懇談会を開催しており、利用者の方々から様々なお話を伺いながら、次の仕事に活かす貴重な場となっている。 - また、来年4月から障害者差別解消法が施行される。図書館がこれまで行ってきたことは、このことを考えても少しは進んでいるのかなと思っている。物理的な面は叶わない面も多いが、人の力で補っている。図書館を皆さんが楽しんだり、情報を得たり、交流をする場として活用してほしい。
- (3)利用状況についての報告 ハンディキャップサービスの利用状況や、国立国会図書館視覚障害者等用データ送信サービスの利用状況について報告した。
- (4)その他の状況報告
- ・障害者差別解消法について
- ・図書館で新規に導入した「ブレイルメモスマート16」の使い方実演
5利用者からのご意見・ご質問等要旨
○=利用者、●=図書館
- ○私は全盲で、点字を読むことができるが時間がかかるため積極的には使わない。録音図書を借りたり、点訳を依頼したりしている。録音図書は、ながら聞きをすればよいのだろうが、読むのに時間がかかるためなかなか読めない。実用書や歴史書、文学書を借りたい。
また、私は視覚障害者向けのパソコン教室を開いている。最近は寝ながら字を書けるよう、10点マルチタッチのタブレットを使っている。これならば点字で入力することができる。通常の方法でスマホやタブレットで文字を入力することはとても困難。使ってみたい方は私に連絡してほしい。 - ○(他の利用者からの質問)パソコンの教室をされているのですか?
- ○月2回、第2・4火曜日の13時から16時に総合福祉センター4階で行っている。パソコン・スマートフォン・タブレットどれでも対応可。見学も歓迎している。
- ○調布に来てから9年経つ。図書館のハンディキャップサービスの存在は知っていたが、去年一杯で仕事を辞めるまで利用したことはなかった。ラジオで紹介された本を読みたいと思ったことがきっかけでプライベート音訳を利用した。
限りなく全盲に近い弱視で、職場でも点字は使っていなかった。点字は知っているが、触読ができない。利用してみて、音訳が完成するのが思ったよりも早いと感じた。感謝している。今日も音訳の依頼を持ってきた。今後もよろしくお願いします。 - ○特に対面朗読を利用している。自分ではできないことを助けてもらい、お礼を申し上げる。音訳の方は高いプロの技術を持っているのに謙虚。気楽に音訳を依頼した本が、聞いてみるとグラフや数字が多い本だということがわかり、感謝とお詫びを申し上げます。丁寧に読まれていて、とてもわかりやすかった。
音訳をするにあたり、こういうのは止めてほしい、という本はあるか。 - ●後程音訳者の皆さんからも話を伺うが、図書館としては是非様々なリクエストをしてほしいと考えている。音訳者は日々研鑽を積んでいるし、難しいものに取り組んだほうが技術も向上するという声もある。また、対面朗読であれば対話をしながら、読み下すだけでは分からない部分を説明できる。
- ○最近また視力が落ちてきた。点字ができれば便利だと思うが、触読は疲れてしまうため、スキャナで読み込んだものを合成音声で読み上げさせるか、DAISY資料を利用している。サピエ図書館を利用するようになってから、調布の音訳のレベルの高さを実感した。国立国会図書館の情報送信サービスを利用すれば、調布のDAISY資料をインターネットからダウンロードできると知ったので、ぜひ利用したい。
視覚障害者は立ち読みをすることができない。実際には自分に合わないような本を音訳依頼してしまい、申し訳なく思ったことがある。
東京都から『東京防災』という冊子が配付された。読みたいと思ったが、インターネットにはpdfファイルしか見当たらず、全てを読み上げられるようなものがなかった。 - ●図書館に音声コードが付いたものが寄贈された。
- ○ページ数が多く、また絵も多いようだが。
- ●この資料は試していないが、以前東京都から送られてきたものを試したところ、文を読み下すだけではなく、絵に対する注釈が加えられていた。
- ○コードを認識させるのに手間がかかり、一冊まるまるを読ませるのは大変だと思うのだが。
- ●新しい音声コードはスマートフォンでも読むことができるようだ。また調べてご報告差し上げます。
- (※後日、音訳版を作成した。)
- ○(パソコン教室を開催している利用者に対して)タブレットやスマートフォンはパソコン教室に行けば見ることができるか?
- ○可能です。
- ○日頃感謝しております。主に機械の説明書などの音訳を依頼している。今後もよろしくお願いします。
- ●本日は都合によりご参加いただけなかった方から、お手紙やお電話で頂いた意見を紹介します。
- ○視覚障害者になって間もなく、広島の点字図書館から借りた『鬼平犯科帳』を、1巻から順を追って最終巻まで聞かせていただきました。そのお手配も大変だったと思います。
読まれる方もずっとお一人で、私の好きなタイプのお声で、歯の手入れをされたのにも気づくくらいでした。それまで全く時代小説を読んでおりませんでしたが、これで開眼しました。その後、時代小説の面白さに救われています。 これは、担当の方の考慮された結果ではないかと思い始めています。感謝しております。 - ○アイランド(ハンディキャップサービス係事務室の前の資料コーナー)のパソコンに、使用している間だけ自分が使いやすいようガイドシールなどを貼っても良いか?また、PC-Talkerの設定を使いやすいよう変更してもよいか?どちらも使用後に原状復帰する。
アイランドのパソコンにMy Bookを入れてほしい。
国会図書館のデータ送信サービスを通して、サピエで調布市立図書館の音訳資料を聞くことができるようになっている。調布で作成したよいお声のものを多くの人が利用できるようになって嬉しい。
図書館の人の対応がよい。気軽に図書館を使うことができ、感謝している。 - ●使いやすいように使っていただき、使用後に戻していただくのでも構わないし、要望が多いようなら図書館のほうで仕様を変更することも考えたい。MyBookについては複数ご要望をいただいており、来年度導入予定。
- ○世界地図の触地図のようなものはあるだろうか?対面朗読で、世界情勢の話を聞く時などに使いたい。
- ●立体の地球儀がある。また、点図で作った世界地図の地図帳がある。他のものをということであれば立体コピー等で作ることができる。
- ●(他の利用者より)白地図を立体コピーしたり、地形のパズルを使ったりということも考えられる。
- ●(他の利用者より)国土地理院が白地図の作成ができるソフトを出していたような記憶がある。
6点訳者からのご意見要旨
- ・私たちも勉強させてもらっている。遠慮なく表でもグラフでもリクエストしてほしい。
- ・利用者のみなさんと顔を合わせる機会はあまりない。ご指摘を頂く機会が得られないので、意見があったらどんどん教えてほしい。
- ・他の自治体で、避難地図を作る仕事をしたことがある。エーデルというソフトを使えば、地図自体は簡単に作ることができるが、専用のプリンターが必要。
7音訳者からのご意見要旨
- ・ミスをなくしたい。
- ・文字を言葉にするのが仕事。遠慮なくリスクエストしてほしい。25分にも渡る表の音訳は聞くのが大変だったと思う。最後まで聞いてくれてありがたい。
- ・機械によるテキスト読み上げ機能が発展している今、表やグラフこそ私たちが音訳すべきだと考えている。
- ・対面朗読をしていて、自分が聞き流してしまうようなことに興味をお持ちだなと思い、勉強させていただくことが多々ある。遠慮せず色々なことを言って欲しい。
- ・宅配のボランティアもしている。勉強をして、少しでも喜んでもらえるような資料が作れるよう頑張りたい。自分自身、図書館で借りて読み切れず返すこともある。音訳を依頼したものが聞ききれなかったからといって、遠慮しないでほしい。
- ・感謝の言葉を励みに頑張っている。意見があれば教えてほしい。
- ・利用してもらうことが何よりの励み。1タイトルでも多く要望に沿うものを作りたい。
- ・図書館から依頼されれば、嫌とは言わない。難しいものでもお調べして読むようにしているので、遠慮しないでほしい。
8閉会の挨拶(副館長)
色々なお話を頂き、大変参考になった。また、いくつか宿題を頂いているので、一つ一つ答えていきたい。お忙しい中ありがとうございました。