平成26年度 調布市立図書館利用者懇談会(第2回)報告

  • 1 日時:平成26年11月27日(木)午後2時から午後4時まで
  • 2 会場:調布市立図書館神代分館集会室
  • 3 テーマ:「図書館で始める介護予防」
  • 4 参加者:調布市立図書館利用者4人、高齢者支援室支援センター係職員1人、図書館職員7人
  • 5 内容(要旨) 

(1)館長挨拶

ご参加いただき、ありがとうございます。利用者懇談会について申し上げると、平成13年から現在の形で開催するようになりました。各分館で開催したり、時間を変更して開催したりと、様々な方法で行ってきています。最近では、「介護予防」や「がん検診」など、テーマを設定し、最初に講座を行い、その後に図書館についてのお話をいただく機会として、皆様にご参加いただいています。本日はよろしくお願いいたします。

(2)講座「健診体験やってみよう!」

高齢者支援室支援センター係職員が、介護予防とは何かについて、資料「いつまでもイキイキ生活」を基に説明する。介護予防健診「おたっしゃ21」を用いて、現在の自身の状況をチェックした。

(3)図書館の健康情報提供サービスについて

図書館で所蔵している医療や健康関連の図書や雑誌の紹介、 レファレンスサービスの案内、中央図書館の5階の「健康医療情報コーナー」では、病院の待合室などに置いてある健康や様々な病気の予防に関するパンフレットを配布・閲覧できると紹介する。

(4)平成26年度図書館事業計画・平成25年度図書館事業報告

平成26年度図書館事業計画と平成25年度図書館事業報告を行う。

(5)参加者自己紹介

  • ○以前、図書館で働いていた。最近、高齢者を中心にしたサービスを様々な図書館で取り組んでいるので、あちこち見学をしている。地元の調布市ではどのようにしているのか興味があったため、本日は参加した。
  • ○神代分館を買い物がてらよく利用している。予約をしたりと、便利に利用している。感謝している。
  • ○自宅が神代分館に家が近く、利用している。図書館にはよく来ている。
  • ○本日は図書館に本を借りに来て、利用者懇談会に誘われたため参加した。図書館で利用者懇談会を行っていることを知らなかった。

(6)意見交換  

○=利用者、●=図書館

  • ○年に1回、利用者懇談会を開催していると思うが、講座と併せて利用者懇談会を開催するのは、今年度からだろうか。
  • ●昨年度は「がん検診」についての講座を行った。それ以外では、AED(自動体外式除細動器)が普及した頃に、AEDの使い方の講座を併せて利用者懇談会を開催したことがある。
  • ○利用者懇談会だけでは、参加は見送ろうかなと思っていた。何かと併せて開催すれば、参加者が集まるかと思ったが、あまり参加者がいないので驚いた。介護予防というテーマだったから、神代分館周辺の方が来るかと思った。
  • ○窓口で案内をもらった。もしかしたら来られないかもしれないと思ったが、申し込みだけでもと案内があったので、申し込みをした。
  • ●1カ月ほど前から広報をしているが、毎回参加者が少ない。時間を夜に設定したこともあったが、やはり参加者の都合が合わない。利用者懇談会を開催しているが、参加者が集まらないのが悩みである。
  • ○図書館利用者の年齢層はどのようなものだろうか。また、各分館の蔵書の特徴はあるのか。
  • ●利用者の統計についてだが、6割ほどが女性で、どの年齢層も女性の利用の方が多い。近年、全体的に利用が減っているが、減少が激しいのは、女性や20代から30代の利用である。理由として考えられるのは、図書館に興味がない、図書館に行く時間がない、そもそも本に興味がない、などの原因が考えられる。 蔵書の特徴については、各館でその館において利用が多い種類の本を揃えている。例えば、染地分館では地域福祉センターが併設されているためか、利用する方も高齢者が多いため、比較的高齢者向けの本が多くなる。特徴というまでの揃え方ではないが、各館で少しずつ本の揃え方が違う。
  • ○古典など限られたものになるが、現在はインターネットで読むことができる。
  • ●インターネット上で読むことができればよいという人も、もちろん利用の減少の原因として考えられる。そもそも本を読まなくなってきていると思われる。
  • ○字を読まない、新聞も読まない、活字離れである。
  • ○読書会に参加しているが、読書会に参加しているのは70代から80代の女性で、それぞれ介護などを抱えている人が多いが、それでも本を読みたい、集まりたいという方ばかりである。直接的な介護の本というより、文学作品の中の様々な人の介護の姿勢や食事などを調べるのも面白い。何か特徴づけるとよいかなと思う。読書会に参加する人たちも介護で時間を縛られるが、何か読みたい、という人たちである。何か特色があるとよいと思った。
  • ●他自治体の図書館の情報だが、「セカンドステージ」という書棚を作ったという図書館がある。第二の人生に対して選り抜いた本だという。その他にも「闘病記」の書棚を作っている図書館もある。
  • ○神代分館でも、文学賞を受賞した作品の展示を行っていたり、テーマを決めて展示しているので、利用者としてはありがたい。例えば、神代分館で以前に行っていた、赤や青の表紙の本を集めた展示で、この作家はこの本を書いているのかと、今まで気がつかなかった本があり、借りた。図書館なりに考えて行っているのだなと感じている。
  • ○ハンディキャップサービスの宅配は「届ける」ということなのだろうか。
  • ●図書館に来て本を選ぶことができるが、自宅に持って帰ることが難しいという方がいる。本を選びに図書館に来館し、本自体は宅配をする、ということがある。 ○宅配には経費がかかるのか。
  • ●宅配は最寄りの図書館から届けている。宅配のボランティアをしている方への保険に経費がかかるが、その他には経費はかかっていない。利用者と宅配のマッチングが難しく、宅配ボランティアの方だけでなく、職員が行くこともある。
  • ○新聞に新刊広告が掲載されるとすぐに予約をするが、忘れた頃に予約した本がやってくる。家族の者が本をよく購入し、本が多くなっていたので、自分は本を買わないようにしている。
  • ●新聞に紹介される本は人気があり、予約が集中する。
  • ○インターネットでの予約の方が、予約の順番が早いのだと思うがどうだろうか。
  • ●新刊の予約受付開始は電話・カウンター・インターネットの全ての方法で同時に開始している。図書館に所蔵している本では、インターネットの予約のほうが自分ですぐに手続きできる分、早くなることがある。人気のある本は複本ということで、追加で購入している。
  • ○追加で購入するのはもったいないと思う。予約の順番を待てばよいと思う。予算が今どこも削られているのだから、利用者も無料で借りていることもあり、待てばよいと思う。
  • ●調布市立図書館だけではなく、人気のある本の複本については、全国的にも話題になっている。調布市立図書館では、多くとも20冊ほどを限度にしている。子どもの本は別として、小説の類だと20冊から25冊である。後は、ご寄贈いただいた本を追加している場合もある。
  • ○家族の者の話だが、辞書を利用したいが、利用したい辞書が図書館にないから自分で購入すると言って、図書館を利用していない。
  • ●図書館では皆が購入しない本を購入すればよい、という意見があるが、人の関心はそれぞれ違う。4人いれば4人とも読みたい本が違う。図書館としてはどのような本でも揃えていかなければならない。
  • ○そうだと思う。
  • ○中央図書館に行けば、家族の者が言うような難しい本があると思うが、中央図書館までは行けない。
  • ●分館では、書架のスペースが中央図書館よりも限られているため、辞典はスタンダードのものを揃えることになる。
  • ●以前は、図書館でゆっくり過ごす方は少なかったが、最近では図書館でゆっくりされる方が増えてきたと思う。
  • ○新聞や雑誌を読んでいる人が多くいて、よいと思う。もっと閲覧スペースを広げて、有料でもいいので、お茶を飲みながら読めたらなと思う。
  • ●調布市立図書館の飲食については、ペットボトルや水筒のようにふたの閉まるものの持ち込みは認めている。
  • ○お茶を飲みながら読むのは、よくないとは思う。
  • ○三鷹市の図書館が、広くてコーヒーを飲む場所がある。このような図書館があるのだなと思った。
  • ●新設した図書館では、最初からそのようなスペースを考えているのだと思う。
  • ○三鷹市の図書館は比較的新しい。
  • ●深大寺分館移転の時も、自動販売機を設置するかどうかという話があったが、ゴミを捨ててしまう人が出てくるので、やめてほしいなどの声があった。冷水機についても、衛生上の問題があった。
  • ○冷水機はあったほうがよい。
  • ○三鷹市の図書館では、公園のように木があり、木陰で本が読める環境である。
  • ●新深大寺分館では、テラスを造った。このようなスペースがあるのは、現在では深大寺分館のみである。分館では、来館してゆっくりするところというより、来て借りる、というのを基本で作っていたと思う。
  • ○そうだと思う。
  • ●最近は、滞在したいという方が増えてきたが、いざ変えようとしても費用がかかってしまう。
  • ○やはり費用の話になってしまうと思う。
  • ●一斉に建て替えられないため、今ある施設をどのように快適に使用していくかが、当面の話である。
  • ○図書館では様々なことを行っていることを、今回の利用者懇談会で初めて知った。
  • ●本を探したり予約をする際、図書館内にある本の検索用パソコン(ぴゅー太)は利用しているだろうか。
  • ○キーボードで入力する検索用パソコンを使用している。
  • ○窓口で予約している。
  • ○ほとんど窓口を利用している。検索用パソコンがあることを初めて知った。
  • ●新聞の広告に本が紹介されると、翌日には予約が寄せられる。
  • ●新着図書案内はご存じだろうか。
  • ○知らない。
  • ○あるのは知っているが、それを見て予約をすることはあまりない。新聞に載っている本を予約する。
  • ●調布市立図書館が発行している「図書館だより」で、次号の冬号では「私がすすめるこの一冊」という特集を行う。このようなものをご覧いただき、参考にしていただければと思う。
  • ○「FC東京選手の私のすすめるこの一冊2014」を孫のために持って帰った。好きな選手がいれば興味をもって借りるかなと思った。
  • ●関心のある人がどのような本を読んでいるのかを知り、そこから読書の広がりがでればよいと狙っている。
  • ○人が紹介する本に興味がある。
  • ○紹介された本だと、難しい本でも読んでみようかなと思う。
  • ○小説がドラマ化され、数回見逃した時に、図書館で本を急いで借りて確認したことがある。
  • ●様々な読み方がある。

(7)副館長挨拶

お忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。寄せられたご意見を今後の図書館活動の参考にしたいと思います。地域の図書館は地域の方が盛り上げていただくのが一番だと思いますので、お気づきの点がありましたら、何なりと仰ってください。皆様の力で図書館は成り立つものですので、よろしくお願いいたします。本日はありがとうございます。