平成25年度 調布市立図書館利用者懇談会(第2回)報告

  • 1 日時:平成25年11月28日(木)午後2時から午後4時まで
  • 2 会場:調布市立図書館佐須分館第2事務室
  • 3 テーマ:「図書館で元気になろう!」
  • 4 参加者:調布市立図書館利用者6人、健康推進課保健師1人、 図書館職員8人
  • 5 内容(要旨) 

(1)副館長挨拶

4月から図書館に配属になりました。司書専門職ではありませんが、事務の観点からでもみなさんの意見を伺いながら、良い図書館にしていきたいと思います。本日は利用者懇談会にご参加していただきありがとうございます。利用者懇談会の意義というのは図書館を利用されている方達と直接懇談する場を持って、図書館業務への理解、日頃図書館に対して思っていることや考えていることなどの意見を伺い、図書館サービスをより良いものにしていくために続けているものです。懇談会の回数を増やすことは難しいですが、直接窓口で伺う声を含めて利用者と共につくる図書館でありたいと思っております。この場につきましたは、図書館に出来る事、図書館が出来る事を考える場にしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

(2)「がん検診、受けていますか?」

健康推進課保健師によるがんに関する基礎知識やがんの検診方法や、がんの予防方法の紹介。

(3)図書館の健康情報提供サービスについて

図書館ではいろいろな分野の資料を収集し、提供させていただいています。病気や治療、病院ガイド、薬などの医療や健康に関する図書も所蔵しています。 ほんの一部ですが本日資料を持ってまいりました。こちらはお貸出ししておりますが、図書館の中でお調べいただける医学事典類も所蔵しております。

また雑誌コーナーには健康や病気と治療などに関する雑誌、たとえばこのような『NHKきょうの健康』、『がんサポート』などの雑誌もご用意しています。

図書館ではレファレンスサービスといいまして、皆様が必要とされている情報などに関しまして、資料の中の情報と皆様をつなぐことをいたしております。

診断や治療の判断はいたしませんが、「こういったことについて調べたい」、「こういったことについて知りたい」などのご要望に対して、資料をもとに、「こういったことが書いてあります」、「こういった情報が載っています」と回答いたしております。

たとえば、病院に行ったら糖尿病と言われ、食事制限があるのだけれど、美味しい献立を作りたいのだけれど、といったことや病院で検査を受けたのだけれど、解説してある本を読みたい等々、よりよい生活をしていくための資料(情報)提供による支援をしています。最近では「ぎんなんをたくさんいただいたので、栄養や効能について知りたい。それと食べる量の制限があったら知りたい。」といったご質問もありました。

また、中央図書館5階の入口付近に「健康医療情報コーナー」があります。病院の待合室などに置いてある健康や様々な病気の予防に関するパンフレットを配布・閲覧できるコーナーになっています。市内の検診や予防接種、夜間診療のご案内も置いてあります。こちらは配布しているパンフレットの一部です。閲覧用もご用意しています。

お探しの資料がないときはお気軽にカウンターにてお尋ねください。

どうぞ図書館をご活用ください。

(4)平成25年度図書館事業計画・平成24年度図書館事業報告

平成25年度図書館事業計画と平成24年度図書館事業報告を行う。

(5)参加者自己紹介

○=利用者、●=図書館

  • ○利用者懇談会がはじまって1回目から欠かさず参加している。 富士見分館で宅配ボランティアをやっていた経験があり、宅配ボランティアは良い仕事だと感じている。
  • ○定年後から何か出来ることがないかと、市報で宅配ボランティアの募集をみつけてから、宅配ボランティアをしている。利用者懇談会への参加は2回目になる。
  • ○現在は自費出版をしている。図書館はレファレンスなどを依頼して活用している。
  • ○退職後から用事をつくって、図書館を利用している。
  • ○日頃から児童館で預かっている子どもたちといっしょに図書館を利用している。しかし、図書館利用時に子どもたちが騒いでしまうため、子どもたち自身に約束を作って利用させるようにしている。子どもたちが走ったり、遊んだりしないように図書館を利用させていきたい。子どもたちも含め自分も本が好きなので、図書館を活用していきたい。
  • ○3年前から図書館ボランティアをしている。図書館は、中央図書館と佐須分館を利用している。自分自身は、図書館で本を借りるが、亡くなった夫は本を買ってきていた。たまに、借りた本と買ってきた本が同じ時があった。夫が亡くなってからは、本の整理をして図書館を自分の書庫のように利用している。
  • ● 図書館を自分の書斎のように思っていただけることはとても嬉しい。

(6)意見交換  

○=利用者、●=図書館

  • ○宅配の事について伺いたい。近所の方で本を読みたいけれど外に出られない方がいる。本の題名が分からない時や実際に本を手に取って見られない方たちは、どうやって本を選び借りているのか。また、雑誌はどのくらいあるのか伺いたい。本を見られない人達は頼みにくいのではないのか。宅配サービスの方法を拡大するのにはどうすればいいのか。
  • ●図書館の宅配サービスは、本の紹介も含め対応している。お近くの図書館職員に相談していただき、例えば時代小説が読みたいということであれば、希望するジャンルの本の紹介をすることができる。電話でもかまわないので連絡してほしい。雑誌は、健康や美術など様々なジャンルのものがあるのでお気軽に訊いてほしい。
  • ●毎月の『新着図書案内』や年1回作成している『調布市立図書館雑誌目録』を渡すことができる。佐須分館ではテーマで相談される方もいる。その場合、本のリストを作成して渡している。
  • ○以前宅配ボランティアをしていた。その時の利用者は、本当に本が好きで毎回本を待っていた。本について話をして人との繋がりを感じていた。ボランティアをやっていて励みになった。調布市の仕事としてとても良い仕事をしていたと感じている。
  • ○宅配相手について情報がないので、宅配サービスが事務的になってしまい、宅配サービスについての意義を考えてしまう。相手とまったくコミュニケーションが取れず、何のために宅配をやっているのかと思う時がある。運動のためと割り切っている。以前同じ話をした時、利用者の身体の状況などは話せないと言われているので理解はしている。
  • ● 宅配サービスのボランティアをしていただいていることは、利用者側及び図書館側にとっても非常に助かっている。しかし、図書館側から利用者の情報を提供することはできないのでご了承いただきたい。
  • ○利用者のために少しは役に立っているということが感じられればいいのですが。
  • ○以前は本を買っていたが、30年くらい前から自費出版をするようになって、国会図書館や大学図書館、日比谷図書館を利用していた。調布市立図書館が出来てからは、頻繁に利用している。たづくり会館に中央図書館が移ってからは蔵書数も増えて使い易くなった。分館が出来た初めの頃は、なぜ分館を造るのか理解できなかったが、今では分館はすばらしいと思う。中央図書館で借りた本を分館で返却出来るのは、良いサービスだと思う。職員も親切に手際よく対応して頂き、新刊の本も借りられ、本を買う機会が減って経済的に助かっている。大変気分良く利用させてもらっている。
  • ○インターネットから本の予約が可能になり、分館で受け取りが出来て大変助かっている。
  • ●以前から比べると、本の運搬車の回数を増やし提供する時間も早くなってきている。
  • ○本についての環境は、調布市は非常に恵まれていると思っている。
  • ●本の楽しみ方は様々あると思う。楽しんで利用していただく資料から研究書まで、様々な幅があって図書館があると思うので、これからもご利用いただきたい。
  • ○会社勤務時は、1週間に1回くらいの利用だった。退職してからは、ほとんどの日程で図書館を利用している。
  • ○調布の蔵書数は、都内の他自治体と比べてどれくらいの蔵書数なのか知りたい。
  • ●平成25年3月31日現在130万5397冊である。資料費も多いと思う。
  • ○区立や市立と中で一番多いのは(蔵書数や予算)どこか。
  • ●分館などの規模が違うので比較するのは難しい。
  • ○保存スペースが決まっているので難しいが図書館資料について残す資料は残し、中身の充実が必要である。
  • ●図書館の役目として、実用書などを除き1冊は保存している。貴重な資料や古い資料などももちろん保存している。
  • ●調布市の蔵書数や予算は出す事ができるが、都内の図書館との比較は難しい。26市の中では利用が多い図書館がいくつかあるが、町田市や立川市、武蔵野市、府中市、三鷹市、調布市、小平市あたりが活発な図書館である。 ただ、自治体それぞれ良い面悪い面を抱えて活動している。
  • ○題名や著者が分からなくてもストーリーだけで分かってくれた司書の方がいてびっくりした事がある。
  • ●調布市は子どもの歩ける距離の範囲で図書館を設置している。また、カウンターで件名やストーリーだけでも本を探したり、調査する事ができるのでお気軽に声をかけてほしい。

(7)副館長挨拶

今日はお忙しい所ありがとうございました。様々な意見が出たと思いますので参考にしながら、良い図書館になるように目指してまいりますのでご指導願います。今日はありがとうございました。