平成24年度 調布市立図書館利用者懇談会(第1回)報告

  • 1 日時:平成24年11月15日(木)午後2時から午後4時まで(ボランティアミーティングと合同開催)
  • 2 会場:文化会館たづくり6階601・602会議室
  • 3 テーマ:「図書館を使いこなそう」
  • 4 参加者:調布市立図書館利用者16人、図書館職員10人
  • 5 内容(要旨)

(1)館長挨拶

今回は、利用者懇談会とボランティアの方とのミーティングを合同で開催させていただいた。世界の色々な場所に図書館はあるが、図書館がその時代ごとに果たしてきた役割や、果たしていくだろう役割を、調布市の図書館がどのように捉えているかということを、利用者の方と共有することがとても大事だと考えている。今回は、テーマに「図書館を使いこなそう」ということを挙げさせていただいた。実際にみなさんが図書館をどのように使っているかを、お互いに出し合って参考にしていただくと同時に、図書館のスタッフとして気づかないこと、あるいは広げていかなければいけないことを教えていただける場にしたいと思っている。どうぞよろしくお願いします。

(2)平成24年度事業計画・平成23年度事業報告

平成24年度事業計画と平成23年度事業報告を行う。

(3)大人の方へのおはなし会

  • ・布の絵本『ひよこひよこ』(ふきのとう文庫)
  • ・ストーリーテリング「三枚のお札」(『おはなしのろうそく 5』(東京子ども図書館編 東京子ども図書館)より)

(4)参加者自己紹介

  • ○市民活動支援センターの職員をしている。
  • ○調和分館で図書修理のボランティアをしている。
  • ○調和分館で書架整理のボランティアをしている。
  • ○中央図書館で書架整理のボランティアをしている。
  • ○子供向きの読み聞かせボランティア活動をしている。
  • ○館長の挨拶が聞こえなかった。マイクを使ってほしかった。深大寺分館が新しくできたが場所が遠くなった。自転車で行くのも大変。最近の社会の動きについていけなくなったので週刊誌などに頼るしかない。原発の問題でも諸説紛々勝手なことばかり言っている。徴兵検査、勤労動員を経験した。本に頼っているがどうなるだろうかと悩んでいる。
  • ○地名の由来について、たづくりが誤りだと主張している。子どもたちに嘘を教えてはいけないということを主張するために参加した。
  • ○子どもの時はテレビもなかった。家にあった本を読む以外娯楽はなかった。本を読むのは今でも好き。論文を書くために図書館を利用している。
  • ○中央図書館で木曜日に書架の整理をしている。
  • ○宮の下分館で書架整理と図書の宅配のボランティアをしている。
  • ○アカデミー愛とぴあの読書会に参加している。
  • ○アカデミー愛とぴあに30年ほど参加している。利用者懇談会には毎回参加しているが今回は参加が多くてうれしい。たくさんの市民に参加してほしい。
  • ○初めて参加する。子どもの本と出会うきっかけを作ってくれた図書館で、色々と勉強をさせてもらっている。たづくり利用者会議にも参加したが8~10人くらいの参加者だった。
  • ○図書館ボランティアをしている。
  • ○調和分館を利用している。
  • ○調和分館を利用している。宅配と映画資料の整理ボランティアをしている。

(5)意見交換

○=利用者、●=図書館

  • ●レポーターの方に口火をきっていただきたい。
  • ○図書館をよく利用している。もともと本が好きで購入していたが、結婚後本が買えなくなったので図書館を利用するようになった。所蔵していない本も取りよせてもらえる。専門的な本は無理かと思ったが、取りよせてもらってすごいと思った。政党の新聞も見ることができる。興味ある本棚を見ていると、何時間でも過ごすことができる。本が好きなので、本に囲まれた空間を体験することができる点が良いと思う。電子書籍には、そういったことができない。子どもができた時に紙芝居舞台を借りたが、子どもが喜んだ。絵本の読み聞かせ講座にも参加した。幕末とか自由民権に興味があるので、関連するレファレンス調査をお願いしたが、担当の人が幅広い本を集めてくれて、レファレンスがすごいことを経験した。現在の悩みは、たくさん本を借りてしまうので、積ん読が多いこと。これからは、自分の身の丈にあった読書を考えたい。図書館ボランティアも続けたい。
  • ●みなさんからも、図書館をどのように使っているか、またこのように使ったらいいのではということも含めて、自由にお話をいただきたい。
  • ○写真関係の本をリクエストして購入してもらい、感激している。また、「子どもの本を読む会」に参加していて、子どもの本は広く色々な本があることに目を開かされた。去年は松居直先生の講演会、今年は古事記の講演会などに参加できて良かった。せっかく講演会があるので、古事記に関連する本の紹介や広がりがあってもよかった。
  • ○読書会の時、図書館に大活字の本を用意してもらって助かった。昔の本は活字が小さかった。
  • ●次第に文字の大きい本は増えてきている。
  • ○活字が白く地が黒い本がありすごく読みやすい。字が目に飛び込んできた。
  • ○雑誌の『エネルギーフォーラム』は、以前は所蔵がなかった。問い合わせたが、しばらく返事がなかった。購入したと思ったら、今度は禁帯となってしまった。
  • ○欲しい本は自分で購入しているが、ユーロ問題でギリシア経済などが取り上げられているので、学生時代に勉強したマックスウエバーの本を借りたいと思ったが、図書館になかった。国会図書館にもなかったが、千代田図書館から借用してもらって借りられた。基礎的な書物は購入してもらえるとありがたい。
  • ○他市の市民だが、ボランティアに参加している。調布市の図書館は本がきれいで、たくさんあり羨ましい。
  • ○この図書館ができた時からお付き合いしている。息子もお世話になった。その息子も今はもう大人だが、小さい時にお世話になったせいか、よく本を読む。感謝している。図書館の方はとても親切。誠意をもって接してくれるので、読書会も助かっている。
  • ○国領・佐須・神代分館が近いので利用し、中央図書館では書架整理ボランティアをしている。分館と中央図書館を使い分けている。中央図書館は時間帯によって座るところがなく、いびきをかいて寝ている人もいるので利用しにくい。その点、分館は良い。最新の雑誌や新聞を読むときは分館を使う。調べものがある場合は百科事典、外国語の図書が多く揃っているので、中央図書館を利用する。
  • ○同じく、分館と中央図書館を使い分けしている。子どもがいるので、中央図書館まで行けない時は分館で子どもの本を借りている。中央図書館の本は予約をして、分館で受け取る。本を使って親子でコミュニケーションがとれている。図書館がなかったら、子どもとのコミュニケーションが上手くとれただろうかと思うほど図書館依存症になっている。今後も、良い図書館のサービスを低下することなくキープしてほしい。
  • ○中央図書館は所蔵数が多いので利用するが、席がいつも混んでいるので利用者が増えていると感じる。視聴覚資料を利用しているが、映画については、日本映画は充実していると思うが、音楽については90年代に流行ったものが中心で、新しいものが少なく、その辺を充実させてもらえたらすばらしい。
  • ○ボランティアをしている。子どもの頃から本が好きで、趣味と言えば読書ぐらいだった。学校関係に勤めていた時も、子どもたちに本の読み聞かせをして、自分も楽しんだ。書架整理をしている時も、時々立ち読みしてしまう。本に囲まれているのが幸せ。良い図書館があって幸せ。国領分館も利用しているが、狭くて電車の音がうるさいと感じる。しかし、中央図書館になく、国領分館にあるという本もあるので利用している。
  • ○初めて参加する。中央図書館を利用している。事業計画の中に「いつでも、どこでも、だれでも」とあるが、車いすや筆談器があってやさしい図書館だと思う。布の絵本の展示会や講演に感動した。図書館は社会教育施設としていいと思っている。男女共同参画にかかわったことがあり、布田五宿を調べる時や映画のことを調べる時に、資料やインターネットを駆使して調べてくれ、心強い資料室だと思った。公民館だよりのデジタル化も相談した。赤ちゃんのおはなし会は大事だと思っているが、市内5館で行っているのを11館に増やすことはできないか。
  • ●一気に全館で実施することはできないが、徐々に広げていく方向で考えている。
  • ●おはなし会をできる職員を増やすことが大事である。できる体制をつくるよう検討している。
  • ○調和分館で書架整理、国領分館で宅配ボランティアをしている。宅配は知らない人がまだ多いという実感がある。初めて利用された方から、今までこんなサービスがあったことを知らなかった、もっと前から使いたかったという声を聞いた。宅配員のボランティアの確保の問題もあるが、PRする幅を広げたらどうか。大型活字の本の存在も知らない人が多いのではないか。父も借りて喜んでいた。図書館の中で目立つポップなどでPRをしたらどうか。中央図書館には、中学生の息子が勉強などで使えるコーナーがあるが、分館にはそういったスペースがない。学習室として使える分館があるとよい。
  • ○使っているのは主に中央図書館。家に近く蔵書数が多い。ありがたいのは中央図書館で借りた本を、別の分館に返してよいこと。読み聞かせでたくさんの本を持ち歩くので、身近な分館に返却できるのはありがたい。「子どもの本を読む会」では充実した資料の提供がありがたかった。できればもっと多くの利用者、今子どもたちと利用している方に参加していただければ図書館の色々な使い方がわかる。また、先程蔵書の話が出たが、残念なことに最近絶版などで手に入らなくなった良い本も多い。図書館には古い本も大事にとっておいて、要望に対応してほしい。時々、バーコードで本の大事な部分が隠れていることがある。もう少し工夫がされるとありがたい。
  • ○みなさんのお話を聞いて、色々な使い方があるのだということ、本がきれいで親子で利用しているなどあたたかい話が聞けて良かった。図書館が利用して嬉しいと思える場所であることが大事。居心地の良い場所にしているのはボランティアのみなさんやスタッフのみなさん、また利用者の力もあるのだと思う。みなさんの力でもっと使いやすい良い図書館になっていくのだろうと思う。
  • ○誤った記述の本は注意してほしい。地名の由来の資料を集めているので利用するのなら提供したい。
  • ●時間になりましたので、これで本日の討議は終了いたします。

(6)副館長挨拶

本日はお集まりいただきありがとうございました。進行上、至らぬ点もあり申し訳ありませんでした。本日いただいたご意見については、可能なものは検討し、改善していきたいと思う。この場に限らず、気づいた点があれば仰ってほしい。今後ともよろしくお願いします。