平成24年度 ハンディキャップサービス利用者懇談会事業報告

1 日時

平成24年11月7日(水)10時から11時30分まで

2 場所

文化会館たづくり6階601・602会議室

3 出席者

利用者7人、音訳者6人、点訳者8人、図書館職員11人

4 懇談会内容

  • (1)出席者紹介
  • (2)館長挨拶要旨
    本日はご出席いただきありがとうございます。図書館を使うにあたってのハンディ・障がいをどうなくしていけるのか考えているが、音訳、点訳をはじめ、来館が困難な場合の対応の仕方、宅配など、図書館でこの仕事を始めてから30年以上になる。図書館の職員、スタッフだけでは出来ない仕事もいろいろな方のご助力もあってすすめている。利用者の話を伺いながらサービスを進めていきたい。 調布は他からみたら進んでいるかもしれないが、これが当たり前にならないといけない。館長として外で話をする機会があると、そういう話もしている。日頃の活動をベースに話、相談ができるので今日の懇談会でいろいろ教えていただきたい。
  • (3)奉仕係長挨拶趣旨
    初めての参加ですが、みなさまの意見を伺いながら仕事に役立てたいのでご意見をよろしくお願いいたします。
  • (4) 利用状況についての報告
  • (5) 新しい報告
    • 災害マニュアルについて
    • サピエ個人会員登録、リンクポケットについて

5 利用者からのご意見・ご質問等要旨

○=利用者、●=図書館

  • ○資格試験を受ける手助けをお願いしたら、過去問等参考書を調べ、点訳もしてもらった。点訳はとても読みやすく、間のあけかたがわかりやすい。テープもわかりやすいし内容もつかみやすくなっている。英語の点訳をお願いしたい。
  • ○利用者懇談会で情報を得て、外で活動を始めた。オカリナは後で聞きたいタイトルだけ別に録音している。HSは視覚障がい者にとって大切なところだが、まだ知られてないので一般の人も知ってほしい。市の職員でさえわからないので、ふくしの窓、市報などで広めていってもらえたらと思う。
  • ○時々、共通語とアクセントが違うものがある。自分ではいいと思っていても人に聞かせるのは違う。
  • ●アクセント辞典を確認しながら読んだものを校正して直している。普段使わないアクセントもあるが、辞書にのっていたらよいとする。意見を出していただくとこれから注意できるので、図書館に知らせてほしい。サピエなどで借りた他の図書館のものには、制作側の図書館に直接言っていただくこともできる。
  • ○朗読の方は聞き上手でもあり、対面中に意見を言いたくなってしまうので申し訳ない。対面朗読の利用で健常者と同じ生活ができる気がするので、この制度を永遠に続けてほしい。
  • ○歳時記を音訳してもらい、自分で引けるありがたさを堪能している。対面も毎月していただき感謝している。オカリナ通信で、時代物が多い気がする。サピエ図書館から他館の新作が聞けるが、やはり調布市の朗読の方がぴったりしている。シリーズの1が紹介されたが続きはでているか。
  • ●時代小説が少ないという意見があったので今回増やした。シリーズものは、前作を紹介すると後のものも当然あると考えてもらい、載せていないことがあったかもしれない。気を付けたい。
  • ○テープとして英語の辞書が音訳されているものはないか。簡単なものでよい。
  • ●図書館で探して回答したい。
  • ○オカリナ通信で、階層ごとのとび方などが入っているのがありがたい。ご案内のジングルが定例化しているので時々かわってもいいのでは。ぱれっとの情報を活用している。他にもこの手のちらしがあれば音声化してほしい。また調布市の災害に関する集まりなどに参加しているが、配布資料が読めない資料ばかりなので、リアルタイムで準備してほしい。対面朗読は、予約は必要だが対応してくれるセクションがあるのはありがたい。
  • ●発信するときに複数の媒体を作ることを習慣化したい。市では、スピーチオを使い、二次元コードで読ませるという取組みを行っている。国立国会図書館のデジタル化に関してだが、読み上げはできないので対応中である。利用者が担当に絶え間なく言っていただいているので、前から比べたら少し改善した。担当に、引き続き言っていただき、HSでもできる範囲でやっていきたい。
  • ●オカリナの演奏曲をダウンロードしようとしたが、著作権の壁があり使用ができない。今は音訳者が演奏曲をエレクトーンで弾いたものを録音している。新たな作戦を考えたい。
  • ○調布市のものは耳に聴きがよい。もっと多く録音してほしい。好きなテーマをリクエストしてしまうが、聞かないとわからないので、なんでも作ってほしい。
  • ○音訳者が力をいれすぎて血行が悪くなり、病気になるのは申し訳ない。健康を第一にしてほしい。
  • ○以前音訳者が神経を使って体をこわしたため休んでいるときいた。目が見えない人のために一生懸命やっている人がいるというだけで感謝しないといけないし、音訳者は多少個性があってもいいと思う。
  • ○日本一の恩恵を受けている市民の一人である。音訳者の方々はレベルが高く感謝している。地方ではハンディのある方向けの活動をしていない図書館もあると聞くので、調布市民であることを幸せに思う。

6 音訳者・点訳者からのご意見要旨

  • (1)音訳者
    • ・読むのがゆっくりでお待たせしている。今までになかったジャンルも読みたいのでリクエストを寄せていただきたい。得意分野は手芸、音楽、ファッションです。
    • ・貴重なご意見ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
    • ・風邪をひいてしまってテープにいれられない声になった。健康第一です。
    • ・これからも楽しんでいただけるように努力してまいります。
    • ・読むのが遅くて申し訳ない。楽しみにしているという意見をいただいたのでがんばりたい。
    • ・DAISYの編集をしている。社会福祉協議会の福祉まつりのチラシDAISY版も作っている。
  • (2)点訳者
    • ・英語の講習会が終わったので記憶があるうちにリクエストをください。
    • ・市報や健康カレンダーを点訳している。市報や健康カレンダーは机で読むものなので普通に打ったが、スルーネットピンポンの資料の使い方がわからなかったので、持って歩いて使うなど依頼をするときに使い方を聞きたい。
    • ・時代は音訳で点訳はおいて行かれていると思っていたが、見えない方の苦労している点は記憶にとどめるということを聞き、点字はすたれることはないと思った。続けていく意欲になった。これからもよろしくお願いします。
    • ・お褒めの言葉をいただきがんばろうとおもった。
    • ・もっとわがままなリクエストをください。

9 閉会挨拶

いろいろな要望があり、両方叶えるのは難しいと思うが、情報をどうやってつかむかというのは重要である。長時間にわたってありがとうございました。

いろいろな意見がきけてよかったです。時代とともにHSも変化してみなさんのご要望に応えられる、いつまでも調布市に住んでいてよかったと言っていただけるサービスにみんなで力を合わせてやっていきます。これからも意見をお寄せください。ありがとうございました。

  • (1)館長挨拶要旨
  • (2)係長挨拶要旨