平成20年度 調布市立図書館利用者懇談会宮の下分館開催報告

○=利用者、●=図書館

  • 1 日時:平成21年3月17日(火)午前10時30分から午前12時まで
  • 2 会場:調布市立図書館宮の下分館集会室
  • 3 参加者:調布市立図書館利用者2人、図書館職員4人
  • 4 懇談会内容(要旨) 
    • ○ 3年半前に調布に転入してきた。ポストより近くに図書館があるとは驚きだった。係員が皆親切である。昔は、「図書館は怖いところ」で、本は鍵がかかった本棚に収まっているというイメージだった。本はとても好きだが、自分で買うほうが気楽で、図書館で借りるのは緊張するし面倒くさい、と思ってしまう。自分は、調布の図書館が行っている仕事のほんの一部、100分の1くらいしか利用していないと思う。借りる時は、パソコンの操作が難しい。キーボードの操作がうまくできない。(中央図書館視聴覚資料室では)自動貸出機の操作を何度教わってもすぐ忘れてしまうので、つい借りるのが面倒になってしまう。所蔵しているVHSテープは、自分の年代にとっては宝の山のようなもの。しかし、「破損すると高い賠償金が必要」というような表示があり、借りにくい。勇気を出して利用していこうと思う。視聴覚資料を借りる方法や、中央図書館の本の取り寄せ方など、もっと教えてもらいたい。
    • ●古いビデオテープを利用されると、利用者の方のデッキに巻きついたりしてデッキの方を壊すようなこともあるのではないかという心配も、図書館としてはしている。利用が多い為、ビデオテープが痛んでしまうこともあるので、そういう場合は弁償ということにはならない。自動貸出機の使い方がわからないということなら、係の者に何度でも聞いていただきたい。また、今年度から、京王線沿線七市図書館連携という事業が始まって、調布市以外にも近隣の他市の図書館を利用することができる。隣の府中市にも、視聴覚資料が約7万7000点あって、そちらも借りられるので、ぜひ利用していただきたい。
    • ○本を汚して弁償した。拭けば取れるような汚れだったが、かなり厳しかったと思う。弁償というのは汚し方によるのではないか、あまり厳密にしないでほしい。
    • ●新しい本で、初めての貸出だったため弁償をお願いした。古い本の場合は、ある程度仕方が無いという場合もあるが、資料は市民の財産である。図書館としても、最近は本を汚される方が増えてきており、悩んでいる部分である。
    • ○以前は、「ワイド版岩波文庫」は揃ってひとつのコーナーに並んでいた。それを崩してしまった。元の方がよい。文庫・新書などは、コーナーにした方がよい。
    • ●以前は新刊の棚にまとめて置いてあったが、点数が増えて置ききれなくなった。図書館としては、本の大きさでコーナーを作るという整理の仕方をしていないので、難しい。
    • ○小説と随筆は別々に置いてあるのか。
    • ●宮の下分館では別々になっている。調布の図書館の中でも、一緒にしているところとそうでないところがある。検討したい。
    • ○ 以前は、本に帯が貼ってあった。帯には惹句があって、本を選ぶのに便利だった。きちんと選んで綺麗に貼ってあったが、最近は貼らなくなったようだ。理由があるのか。
    • ● 帯は売るための道具なので、書いてあることの内容は本の中に入っている。ベタベタ貼ると、あとで汚くなるということもある。また、「選んできちんと貼る」という作業をするだけの余裕がなくなってしまったという現状がある。
    • ○ 以前、中央図書館で、本の選び方・コンピュータの使い方の講座の募集をしていたと聞いたことがある。今はないのか。
    • ●「ぴゅー太の使い方講座」を定期的に行っていた時期がある。現在は声をかけていただければその都度ご説明するという形になっている。分館でも、声をかけていただければ、いつでもご案内する。ポスターを貼るなどしてPRをしていくことも考えたい。
    • ○雑誌の休刊が多いが、その代わりはどうなるのか。
    • ●なるべく休刊になったものと同じ分野のものを替わりに入れようと考えているが、同じようなものがないものもあり、頭の痛い問題である。
    • ○本を予約すると、相当長く待つ場合があるが、1冊しか買わないのか。
    • ●その資料によっていろいろなケースがある。専門的なものや高価なものだと、分館で蔵書として入れるかどうか、調布全体としてはどうかという判断をして購入を決める。予約が集中するようなものは全体で20冊以上購入しているものもあるが、予約が何百件とついてしまうので、結果として長くお待たせしてしまうことも多い。
    • ○これからは、パソコンを使って図書館をもっと利用していきたい。図書館のレファレンスとして、パソコンを教えるというサービスは考えられないか。
    • ●本の調べ方についてなら、いつでも職員にお尋ねいただきたい。一般的なパソコンの使い方ということなら、市内にあるパソコンサークルなどで市民ボランティアが初心者向けの講座などを開いていて、たづくり11階の学習情報コーナーでご紹介できる。学習情報コーナーが作成したサークルのリストなら、分館でも閲覧していただける。
    • ○図書館の予算は厳しいのか。
    • ●図書購入費について、平成21年度は平成20年度と同じ8000万円を確保できた。実は平成19年度は8500万円だったところ、平成20年度は500万円の減額だった。平成21年度も減額となるところだったが、いろいろな調整の結果、何とか今年度並みとすることができた。しかし、平成22年度はさらに厳しくなると予想している。この図書費は、近隣多摩地域13市の中で、八王子、町田についで3番目である。これだけの図書費を維持できるのは、調布の図書館が評価されているおかげである。一方で、調布の図書館の利用者の方のレベルは高いため、いろいろと厳しいご指摘も受けている。