平成19年度 調布市立図書館利用者懇談会佐須分館開催報告

  • 1 日時:平成20年3月8日(土)午前10時から午前11時30分まで
  • 2 会場:調布市立図書館佐須分館第2事務室
  • 3 参加者:調布市立図書館利用者9人、図書館職員4人
  • 4 内容(要旨) 

(1)管理職挨拶

(2)参加者自己紹介

(3)平成20年度図書館事業計画・平成19年度図書館事業報告

AVLサービス開始・京王線沿線七市図書館連携の計画等についての資料(平成18年度調布市立図書館事業報告、平成19年度調布市立図書館事業計画、七市連携チラシ「4月1日(火)から京王線沿線七市図書館連携がスタートします!」)を配り、簡潔に説明。合わせて平成18年度の利用者懇談会の様子にもふれた。

(4)意見交換

○=利用者、●=図書館

  • ○ 今度、七市連携という事だが、三鷹ともやってほしい。
  • ●すでに連携いたしておりますので、調布市民の方は、三鷹市で利用カードをお作り頂けます。
  • ○貸出期間を、もっと長くできないか。
  • ○先日「ホームレス中学生」の予約をしたら、700人待ちという事だった。忘れた頃に順番がきそうだが、かといって、そんなに何冊も購入しても流行が終わったら無駄になる訳ですから、難しいところでしょうね。
  • ●お待たせして申し訳ありませんが、限られた予算で幅広く資料を揃えるという、正におっしゃるとおりの事情です。2週間という貸出期間(次に予約がなければ延長2週間は可能)は、ご予約待ちの方がたくさんいらっしゃる場合を含め、様々な方々のご要望を取り入れた結果の期間だと、現在のところ考えております。
  • ○調布に住んで50年以上たつが、調布市そして佐須地域は、非常に古くからの歴史がある地域である。寺社の名前のいわれひとつとっても様々な歴史が反映されたもので興味深い。(たとえば、糟嶺神社は、廃仏毀釈の際に、寺を残すために建てられた神社であった。祇園寺にも云われあり、など。)そのような地域の歴史を、子どもたちにも是非、知っておいてもらいたい。地域の資料を集めている図書館で、そういった企画をしてほしい。
  • ●次年度から、各分館でも、地域情報の提供により力をいれようという事になっており、今、例えば、地域の情報MAP作成などを考えています。みなさんのご助力を仰ぐことになるかもしれません。その時はまたどうぞよろしくお願いします。
  • ○「これが佐須図書館だ」というような特徴を持った図書館にしてほしい。
  • ○青少年の利用が少ないのは、児童書が優等生向きの内容なのではないか。
  • ○地域の学校の「朝10分読書」の成果はどんなものだろうか。
  • ○地域の人が楽しめるようなイベントを図書館でもやってほしい。
  • ○数年前に、分館統廃合の話が出たが、もう、その危機は回避されたのか。地域の図書館をなくさないようにしてほしい。
  • ●市の財政事情により分館の存続などは、今後も検討課題になると思います。そのためにも図書館としては、分館が地域にとってかけがえのない存在となるよう努力していきたいと考えています。
  • ○調布は、自然のほかには、他に誇れるものはないように思うが、図書館だけは良いと思う。
  • ○佐須図書館は、閲覧室が広々としていて良い。
  • ○佐須分館で、新しくサークルを立ち上げるにはどのようにしたら良いのか。
  • ●若葉分館には、集会室があったので、図書館資料を利用する方々が勉強会を行うようになったという例がありました。佐須分館の中には集会室はないので、サークル活動ができるような設備はありません。佐須分館に関することなどで、必要があれば第2事務室をご利用いただくことも考えられます。
  • ○IT普及が著しく、図書館でもパソコン利用の人を中央図書館中心に見かけるが、どのような利用のされ方をしているのか、図書館で把握しているのか。アンケートをとってみてはどうか。市のIT調査結果があれば教えてほしい。教育委員会は、ITマインドをもってIT教育をしてほしい。市役所の人は、一般人より、文科省からIT情報を得られやすい立場にいるので、情報を市民に積極的に伝えてほしい。
  • ●図書館では地域情報化の取り組みの際、アンケートを実施したと記憶していますが、市でそうした調査を行っているのかどうか調べてみます。また、図書館で得られるITについての情報は、行政資料の受入や配布といった形などで市民の方に伝えていきます。
  • ○私は、ITには首を傾げる。図書館にITはなじまないのではないか。
  • ○私も、本が一番。パソコンが使えなくて本が読みたい、という人はいる。以前、歌詞を調べたい時に、図書館で調べてくれたので良かった。図書館で職員が本の検索してくれるので、ITが使えなくても、不自由を感じることはなく、とても助かっている。
  • ●様々な方々にご利用いただける図書館でありたいと思っております。そのために、資料も、図書や雑誌、電子情報などを、それぞれ充実させていきたいと思います。
    〔補足説明〕IT利用に関連して、個人のパソコンの充電を図書館分館内で行うことについてご発言がありましたが、分館では、電源コンセントなどの設備面もあり、個人私有のパソコンに対して、電源の提供までは難しい旨、会終了後に、説明させていただきました。
  • ○「中央図書館佐須書庫」が、中央図書館にあるのか佐須分館にあるのかわかりづらい。
  • ●「中央図書館佐須書庫」は、中央図書館の本を佐須分館の書庫で保管しているものを表しています。佐須分館をご利用の方には、紛らわしい表記となっていて恐縮です。
  • ○図書館の検索システムがわかりにくい。入力の仕方で、所蔵しているにも係わらず、ヒットしない本がある。外国の著者名の時に特に著しい。相関検索をもっと充実させてほしい。
  • ○図書館検索機の使い方講習などが、身近な分館であるとよい。
  • ○図書館の本に「エコバック」というものがあったが、多くの団体が独自のブランド、デザインのエコバックを作っている。図書館でも、市内の企業などに持ちかけて環境PRも兼ねて図書館エコバックを作ってもらって、それを売り出すなどの試みをしてみたらどうだろうか。
  • ○小さいお子さんが図書館によくいらしていて、可愛いなあと思って見る一方で、悪気がなくても、バタバタと走ったり、声をあげたり、賑やかである。図書館では、静かに本を楽しみたいと思っているので、ごく小さい子の場合は、注意するのも難しいように思うけれども、それでもやはり図書館の静かさが守れるように注意してほしい。
  • ○(図書館を大事に思っているので)ここ何年か参加しているが、いつも似たような年配の参加者が同じような意見を言うだけで終わってしまっている側面がある。図書館に対しての意見が偏らないようもっと幅広い人の意見をもらえるように、利用者懇談会のあり方に工夫が必要なのではないか。年代別とか、対象を分けてやってもよいかもしれない。
  • ○利用者懇談会を建設的に利用する工夫、図書館がなくならないような活動とか、寄せられた意見を具体的な形で発展させていく方法の検討も必要。