平成18年度 調布市立図書館利用者懇談会調和分館開催報告

  • 1 日時:平成18年7月22日(土)午前10時から午前11時30分まで
  • 2 会場:調布市立調和小学校図書室
  • 3 参加者:調布市立図書館利用者5人、図書館職員4人
  • 4 内容(要旨) 

(1)館長挨拶

(2)平成18年度図書館事業計画・平成17年度図書館事業報告

平成18年度図書館事業計画・平成17年度図書館事業報告を行う。

(3)平成17年度懇談会の報告

(4)「調布市後期基本計画に係る図書館事業計画」について

(5)「図書館開館40周年記念事業」について

(6)参加者紹介

  • ○以前は若葉分館を利用していたことがありましたが、調和分館は散歩がてら行くのに丁度良い環境です。本の蔵書数が少ないかと思っていましたが、本がとても多く感じています。職員の対応がとてもよい。
  • ○私自身も同じ感想。散歩に丁度良い場所に図書館があります。本の予約注文をはじめサービスが良い。喉が渇けば(市民プール用の)自動販売機もあるので便利。色んな利用の仕方が出来ると思います。
  • ○以前調和小学校の図書ボランティアに所属していました。中央図書館での「子どもの本を読む会」にも参加させていただいています。つつじヶ丘分館の頃より利用していますが、アットホームな雰囲気が今でも続いていると思います。インターネットからの予約サービスは大変便利。amazonより早いのではないかと思う位です。
  • ○昨年に引き続き今回も懇談会に参加させていただきました。私も散歩に丁度良い距離です。調和分館は広さもあり、本も新しくて良い。学術書が若干少ない観もありますが、児童書は良書がそろっていると思います。
  • ○以前世田谷区に住んでいましたが、転居して調布市に移り住みました。ずっと前につつじヶ丘分館を利用したこともありますが、開館して大変便利になり、驚いています。子どもの調べものにも職員が親切に応じてくださり、的確な資料を用意してくれて感謝しています。

(7)意見交換  

○=利用者、●=図書館

  • ○ 子ども自身による本の探し方がよく分からない場合があります。例えば、子どもの課題図書をぴゅー太で検索しても同書名がたくさん並んでいればどれを選んでいいのかよく分からず、職員に尋ねることもしないでそのまま家に帰ってしまい、結局二度手間になってしまうこともありました。レファレンスということがよく分からない子どもは多いと思えますが。
  • ●インターネットを使いこなしている子とそうでない子が歴然としています。また、このことは児童や大人を問わずにいえることでもあり、職員は本の相談に応じるために存在しています。情報のバリアフリーとして、出来るだけそれぞれの利用者の立場や状況に応じた相談に対応したいと心掛けています。守秘義務をきちんと守っていますので、悩んだり分からないことはどんどん尋ねていただきたいと思います。
  • ○(配付資料の)「子ども読書活動推進計画」を読むと、図書館で取り組める手段を考慮した場合、例えば子ども自身による書評や感想文を発表できるような場も必要ではないだろうか。文字を読む行為は生涯続くことであり、日本語という文化に対する継承そのものです。また40周年記念事業にちなみ、読書の批評や図書館探検のような内容のものもあってよいのでは。文化会館たづくりで行なうものが中心のようなので、各分館で取り組む事業もあってよいのでは。
  • ●子どもたちが自分で読んだ面白い本を友達に紹介したいという気持ちになって、文章を書くことはすばらしいことです。大人でもこれはよい本だと思えば誰かに紹介したくなるので、そのような感想文を掲載できるようなことが可能かどうか検討してみたいと思います。
  • ○学校でも読書活動の啓発として、親子読書をはじめとする取り組みがされていますが、読書活動全体についての管理の仕方や手段が曖昧で、先生も読書相談まで追いつけない状態です。例えば学校の課題図書に関する質問なり意見なりの情報も限定されてしまっているようでもあり、読書発表などの取り組みも本来は学校側がしっかり責任をもつべきものだと思ってはいます。ただ実情として学校が出来ないために、本の相談に応じてくれるのが結局図書館しかない。子どもたちの中には必要な本を探し出す手立てが分からずあきらめてしまっている子が多いように思います。何とかできないでしょうか。
  • ●図書館では、子どもの本に関心をお持ちの方々にできる限りのお手伝いをいたします。また市内小学校の全ての3年生に図書館の使い方についてのガイダンスを行っています。調和小学校の3年生にもつい最近実施したばかりです。また、学校図書室にはすでに司書が配置され、大変がんばっておられます。子どもたちには図書室の司書の先生に何でも相談し、そして図書館にもどんどん聞いて上手に活用してほしいと思います。
  • ○宅配サービスというものがあることを知りました。初めて聞いたときには「図書館に来館することが困難な利用者」という意味で、その時は障がい者手帳を持っている方だけかと思っていました。
  • ●調和図書館では宅配サービスを頻繁に行っています。障がい者手帳のあるなしと言うことではなく、図書館に来ることができない方のためにサービスを行っています。目の不自由な方や歩行が困難な方以外にも、例えば出産間近だったり、産後十分に動けないときだけ宅配サービス希望する方もいらっしゃいます。
  • ○手近な本しか借りられない傾向が一般的にはありますが、図書館の魅力とはさまざまな本が並んでいる環境にあるといえます。それを支えているのが図書館職員だと思うので、人員の配置にはくれぐれも配慮して欲しいと思います。
  • ●やはり図書館の中を歩いて書架の本を眺めたいとのご希望が強くあるようです。図書館にはキャリアを積んだ図書館職員を置くようにというご要望も大変ありがたいことです。
  • ○本の相談をお願いしたいとき、カウンターが混んでいるとなかなか言い出しにくいので、表示をきちんと明示してほしい。中央図書館のように窓口が明確であれば、その窓口に来た人は問い合わせがあるということなので、分かりやすいと思うのですが。
  • ●図書館のサービスはこれからはレファレンスサービスだと言われています。カウンターの上部に天井から「相談」との表示がかけてあります。調和図書館でもカウンターに相談・案内と言う見出しをだしてお気軽に相談できるようにしたいと思います。
  • ○図書館に来たときには、まず新刊書コーナーを見て、その後で書架の本棚をチェックしています。
  • ●新刊書コーナーを魅力的なものにとの理由でこれまでの倍の広さにしました。新たに入った本は2ヶ月間新刊コーナーに並べます。調和分館の新刊だけでなく、中央図書館の専門書や珍しい本も表紙の写真と解題のある見出しを張り出していますのでご覧ください。予約もできます。
  • ○布の絵本が図書館にありますが、文庫活動やサークル等で借りることができますか。
  • ●布の絵本(現物を見せて紹介)は中央図書館の所蔵です。一部分館に別置していますが、障がいのある方がいらっしゃる団体・個人の利用に供しています。数に制限があるため障がい児の方を優先して貸出しています。ご理解ください。
  • ○今回懇談会に参加し、配付されている資料を読むと、図書館は色々な取り組みをされていることを知りました。おはなし会も通常のおはなし会のほかに、保育園などにも行なっていることに驚きました。
  • ●おはなし会は歴史があります。調和分館では3歳以上のお子さんは午後3時15分からおはなし会をしています。3時から3時15分の間に0歳から2歳の乳児のお子さんに向けてあかちゃんのためのおはなし会をしています。 また、調和分館地域にある金子保育園の3・4・5歳児クラスのお子さんたちにも保育園の希望にこたえておはなし会と本の団体貸し出しを行っています。1年1年お友達と一緒におはなしを聞くことが上手になって、とてもよい聞き手に育ってくれます。