平成17年度 調布市立図書館利用者懇談会神代分館開催報告
- 1 日時:平成17年10月22日(土)午前10時から午前11時30分まで
- 2 会場:調布市立図書館神代分館集会室
- 3 参加者:調布市立図書館利用者4人、図書館職員
- 4 内容(要旨)
(1)館長挨拶
(2)参加者自己紹介
(3)平成17年度図書館事業計画・平成16年度図書館事業報告
調布市立図書館全体における平成17年度図書館事業計画・平成16年度図書館事業報告を行った後に、分館における平成17年度図書館事業計画・平成16年度図書館事業報告を行う。
(4)分館のサービスについて
(5)意見交換
○=利用者、●=図書館
- ○図書館があるので近くに越してきた。全国あちこちに住んだことがあるが、調布の図書館は取寄せが速くて素晴らしい。感謝している。
- ○唯一苦労していることは雑誌記事の検索である。例えば「江戸文化・粋」についての論文など。
- ●中央図書館ではオンラインデーターベース「マガジンプラス」で調べられるが、予算の関係で分館には入れることができない。分館に問合せいただければお調べいたします。(追記:国会図書館ホームページで雑誌記事の検索ができる。)
- ○知人の作家は「図書館があるから本が売れない。生活権の侵害だ」と嘆く。予約が多くても、図書館はあまり多い冊数を入れる必要はない。もっと待たせてよい。待つのが嫌なら自分で買えばよい。そのへんはけじめをつけたらよい。逆に一般の人は買わないが図書館だけが買ってくれる本があることが大切だ。
- ●日本図書館協会や書籍出版協会は合同で調査研究してきている。また、公共貸与権については文化審議会でも検討されている。
- ●公共図書館は限られた予算で幅広い資料を集めなければならない。調布の図書館では、予約がいくら多い本でも全館での受入冊数の上限を決めている。
- ○資料を取寄せて利用している。分館は規模が小さいので、目的がはっきりしている時はインターネットで検索して探す。調布市全体の本をカテゴリーから検索できるとよい。
- ●分類、件名から検索するとテーマで検索できる。事務用端末なら対象でも絞り込めるので相談してほしい。
- ○小さい子を連れて来る場所として、図書館は公園などより安全だ。子どもが歩けるようになった頃から図書館に連れて来ている。自分も本を選べるし、有難い。
- ○レファレンスはFAXで申し込めるか。
- ●現在は電話と来館で受付している。
- ○インターネットの検索をよく利用している。都立図書館の検索ができるとよい。
- ●都立図書館のホームページでできる。
- ○参考図書の利用状況はどうなのか。語学の辞典、図鑑などをもっと充実してほしい。古いものが多いし不足な分野もある。図書館の役割には「調べものができる場所」ということもあるので、もう少し調べ物ができる体制にしてほしい。
- ●ここ数年で利用の状況が変わってきて、中高生なども本でなくインターネットで調べ物をするようになってきている。
- ○インターネットの情報は玉石混淆なので、本で調べたいこともある。図鑑類などはやはり本で見たい。
- ●参考図書は高額なので分館の予算規模では買い替えが難しいのが実情だ。確かに分館の資料の在り方を考え直す時期に来ているようである。
- ○子ども用の図鑑が借りられるので驚いた。もう少し禁帯出にしたほうがよいと思う。そうしてあれば、調べるために図書館に来るようになる。
- ○旅行関係はインターネットで最新情報が見られる。旅行する時は、最新のガイドブックは1冊自分で買うので、図書館に負担してもらわなくてよい。
- ○どういう方針で資料を収集しているのか。
- ●毎年度館ごとに、世の中の動きや要求の大きさ、予約の対応などを考慮したり、重点課題を設けたりして(分野ごとの見直し。CD付き語学本の買替え、人物や歴史、語学参考資料の補充等)收書計画を立てて購入している。
- ●分館予算の付け方の見直し(レファレンス対応用予算等)も必要かもしれない。
- ○予算を有効に使うために分館ごとに特色を持たせられないか。ある館は外国文学を重点に、ある館は自然科学を重点にというように。どの館も、同じようなよく出る本を揃える必要はない。
- ●ある分野を重点にするほど分館の規模が大きくないため、特定の分野だけを手厚くすると、一般的に需要の多い文芸書などが手薄になり、要望に応えられなくなる。図書予算も限られるので、予約するなどで、全館の図書を有効に利用していただきたい。
- ○館どうしの本を入れ替えるということはあるのか。
- ●大活字本はしているが、一般書については大掛かりな入替えはしていない。定期的に特定のテーマで他館や中央図書館地下書庫の本などを集め、展示したりしているので、「展示コーナー」をご覧いただきたい。
- ○佐賀県伊万里市の図書館では亡くなった作家の本の展示をすぐにしていた。ああいうのはよい。また、その図書館ではリサイクル本を100円で売っていた。ただで貰うと粗末にするのでそのようにしたほうがよい。
- ○中央図書館地下書庫の見学はできるのか。どういう本があるのか見ておくと検索・予約する時の参考になる。以前、港区の図書館の書庫を見たことがある。テーマを持って研究している者には非常に興味深い。
- ●検討してみたい。
- ○休館日に返却ボックスが一杯で、心配で本を持ち帰ったことがある。
- ●予算の状況によるが、改善を検討したい。