平成17年度 調布市立図書館利用者懇談会宮の下分館開催報告

  • 1 日時:平成17年10月15日(土)午前10時から午前11時30分まで
  • 2 会場:調布市立図書館宮の下分館集会室
  • 3 参加者:調布市立図書館利用者6人、図書館職員
  • 4 内容(要旨) 

(1)館長挨拶

(2)平成17年度図書館事業計画・平成16年度図書館事業報告

調布市立図書館全体における平成17年度図書館事業計画・平成16年度図書館事業報告を行った後に、分館における平成17年度図書館事業計画・平成16年度図書館事業報告を行う。

(3)意見交換  

○=利用者、●=図書館

  • ○分館にも産経新聞・東京新聞をいれてほしい。新聞によって立場が違うので、いろいろ見られるということが大事。是非揃えてほしい。英字新聞よりも利用があるのではないか。
  • ●来年度から入れられるよう、現在、検討しています。
  • ○紙面の都合上難しいかもしれないが、「新着図書案内」に内容を載せられないか。
  • ●「新着図書案内」は紙面が限られるので検討が必要ですが、館内の新刊コーナーなどは、本屋で見かけるような内容紹介をしていけるよう工夫します。
  • ○「レファレンス」などの横文字やコンピュータは苦手。年寄りでも使いやすいよう、わかりやすくしてほしい。
  • ●レファレンスとは本の相談のこと。本を探すお手伝いをしています。わかりやすくするよう心掛けます。
  • ○若い人に「本を読め」といったら、「どんな本を読んでいいかわからない」といわれた。まず興味を持たせることが大事。展示などが有効ではないか。世田谷区の図書館で江戸時代からの地図が展示してあった。展示されると興味が湧く。
  • ●中央図書館・分館がそれぞれ独自のテーマで展示をしています。今後も工夫していきます。
  • ○夏目漱石や樋口一葉などの古い作家の本も揃っているが、若い人はこういう本を読むのだろうか。
  • ●読書会などのテーマでよく使われます。また学生の課題で取り上げられることも多く、案外若い人にも借りられています。
  • ○図書館ではおはなし会をしているが、図書館職員が学校へ出向いて、本の紹介や図書館の使い方、おはなし会など行なってほしい。
  • ●毎年各学校の3年生には、図書館ガイダンスを行い、図書館の使い方の説明をしています。ガイダンスを受けた子どもたちが、登録や紹介した本を借りるために来館しています。
  • ○百科事典の引き方もわからないまま、調べ学習をしている子どももいる。資料の活用の仕方を、特に高学年に教えてもらえるとよい。
  • ○本へ興味を持たせるために、月一回くらい図書館の人が学校で読み聞かせや紙芝居などできると、子どもの心に残るのではないか。
  • ●高学年への「参考図書の使い方」の授業や読み聞かせなど、3年生以外への事業も、要望があれば行ないます。
  • ○学童で読む本がないと聞いている。どう本を集めるか、母親たちの課題になっている。
  • ○児童館にも本はあるが漫画が多い。
  • ●児童館からすでに要望があり、図書館で除籍した児童書を準備しているところです。ただ、児童書は他の施設からも要望があり、特に小学校とは希望する本が重なるので、どう振り分けていくか難しい。協力して提供していけたらと考えています。本の選書については、児童館へも伝えていきます。
  • ○学童へも団体貸出ができるとよいが。
  • ●管理の問題や、運搬方法など検討していきます。
  • ○不要図書や除籍の基準などはどうなっているのか。
  • ●一定のルールに従って行なっています。除籍した本は主に各館のリサイクルコーナーで市民に提供しています。
  • ○読書について、先生から子どもに話すことは大事だが、昔のように先生に余裕がなくなってきている。周りの方の力を借りなくてはならない。ネットワークを作って行なえるとよいのだが。
  • ●図書館でも「絵本の読み聞かせ講座」などを実施して、種を蒔くことを始めています。講座の修了者には何らかの機会を、と検討しているところです。
  • ○嘱託員も司書資格を持っているのか。
  • ●図書館で働く200人のうち150人は嘱託員です。全員ではありませんが、資格を持っている人、情熱のある人を募集しています。
  • ○学校の先生など知識のある人が定年退職する。こういう人を雇ってもよいのではないか。
  • ●図書館の業務は、外から見ているよりもずっと力仕事であり、専門の知識も必要です。嘱託員の応募条件は50歳くらいまで、嘱託員の定年も60歳までとなっています。リタイヤされた方には、ボランティア活動などで、図書館を支えていただいています。
  • ○病院では、患者も職員も身近な公共の場ということで利用している。すぐ近くに図書館があるというのは大変大きなこと。昨年の分館再配置問題は心配だった。病院としても図書館と連携できるものがあればお願いしたい。
  • ○サポートをしている人がたくさんいるということをもっとアピールしたらいいと思う。公民館でやっているようなお祭りのようなもの、集会室で工作の会をするなどで、人が多く集まる場所ということをアピールしていくとよい。
  • ●たくさんの利用者のご意見によって、図書館は当面、指定管理者導入や分館再配置の問題については、現状維持となりましたが、今後も同様な課題が出ると思います。地域の皆さんと図書館が協力していくことが必要です。