平成17年度 調布市立図書館利用者懇談会染地分館開催報告

  • 1 日時:平成17年10月15日(土)午後1時30分から午後3時まで
  • 2 会場:染地地域福祉センター第4会議室
  • 3 参加者:調布市立図書館利用者5人、図書館職員
  • 4 内容(要旨) 

(1)館長挨拶

(2)平成17年度図書館事業計画・平成16年度図書館事業報告

調布市立図書館全体における平成17年度図書館事業計画・平成16年度図書館事業報告を行った後に、分館における平成17年度図書館事業計画・平成16年度図書館事業報告を行う。

(3)意見交換  

○=利用者、●=図書館

  • ○染地地域で、文庫を主宰している。頻繁に文庫を利用しているお母さんが最近府中市に越した。その方から調布市の図書館の、特に分館が充実していることのありがたさがわかったという話しを聞いた。
  • ○都内から40年ほど前に調布市に移った。以前は旧中央図書館を利用していたが、近くに染地分館があることを知り、もっぱらこちらを利用している。年間350冊以上本の貸出を受けており、図書館が近くにあることで調布市から越すことができない。
  • ○勤めを辞めてからは染地分館を利用している。本を探すときに、探し方から一緒に動いてくれる職員がいてうれしく思う。質問に答えをパッと教えるのではなく、人の成長を見守る図書館であってほしい。
  • ○居住しているマンションに今回の懇談会ポスターを掲示させていただいた。残念ながら出席者は自分だけであったが、今後も役にたてることがあれば手伝いたい。中央図書館・分館ともよく利用している。自分が探している資料、疑問に思っていることを面談しながら一緒に絞り込んでいってくれるのが大変うれしい。
  • ○気軽に予約ができ、貸出を受けることができる図書館分館に感謝している。バスや自転車で中央図書館まで行くのはとても大変。分館は人間的な温かみ、ふれあいがある。前年の懇談会にも出席したが、今回、図書館長から、分館配置見直しに関する図書館の見解や、指定管理者制度の導入に関する見解を聞いて、大変いい方向になっていると喜んでいる。
  • ●図書館は現在57名の正規職員と、150名の非常勤嘱託職員で運営しており、染地分館には2名の正規職員(司書)と3日勤務6名2日勤務1名の配置をしている。分館の統廃合や指定管理者制度への議論はとりあえず現状維持となったが、厳しい地方財政状況と行財政改革の流れの中にあって、これからは利用者の方々との協働が欠かせない。専門職員による直営の図書館でなければできないというサービス、図書館を作り上げていきたいと思っている。
  • ○日本の小説の書架に随筆や紀行文が入っているが、自分としては分かれて並んでいた方が使いやすい。
  • ○私は反対に同じ著者の本がまとまってあった方がいいと思う。
  • ●数年前に現在のような並べ方にした。一長一短があることがわかった。最近の分館は、事典などの貸出できない本も一般書架に同じように並べていることがある。限られた書架スペースの有効活用を考えていきたい。
  • ○例えば全集や資料集の内容について、嘱託員に尋ねてもすぐわかるよう、スキルアップをはかってほしい。ただ、分館は全体的にゆったりしていて、お年寄りや子どもにも使いやすく、職員も長い人が多く安心感がある。
  • ●嘱託員を含めた職員の研修と資質の向上は今後とも図っていく。
  • ●たづくりに中央図書館が開館した当初は中央図書館の利用が非常に増えたが、平成16年度の数字を見ると、貸出は、中央図書館より分館全体の方が多くなっている。インターネットにより本の予約が容易になったこともあるが、分館の使いやすさが見直されてきたのではないか。
  • ○中高校生の利用は多いのか。職業柄、気になる。
  • ●中高校生の生活時間から、平日の分館の利用には制約があり、多いとはいえない。ただ、中高生は行動範囲も広いため、中央図書館へ行くケースも多い。中央図書館では滞在して調べものをする子どもなどもおり、分館に比べて利用が多い。
  • ○団体貸出の冊数と貸出期間の延長について幅をもたせてもらいたい。
  • ●一般書で、人気があり予約が付いている本や新刊書、複本のないものもあるので一律に団体貸出の冊数と貸出期間に幅をもたせることは難しいが、個々の本については対応するので、相談してほしい。予約・リクエストについても遠慮なく利用してほしい。
  • ○コピーの申請書は必要なのか。    
  • ●図書館でコピーをするときに、申請書を記入していただくことはご理解願いたい。著作権者の権利を守ることと、実際の利用に乖離があることについては承知している。法の整備・改正と、利用規則の改正について今後検討する時期がくると思う。
  • ○中央図書館にはゲートのようなものがあるが、不明になる本は多いのか。
  • ●不明になる本は残念ながら一定の割合で生じているが、ゲート設置後は減少した。ゲ-トを設置した効果があった。
  • ○本の汚れが気になる。以前、返却ミスによる不愉快な思いをした経験があるが、なんらかの対応と接遇の向上を望む。また不心得者による切り取りや書き込みが目につく。不注意による弁償などが起きたとき、図書館と利用者との間で約款のようなものを交わしておく必要を感じる。例えば、利用カードの裏に「本を汚したり、なくしたりした場合には弁償していただきます」という一文を入れておいたらどうか。
  • ●不明図書や図書・雑誌の切り取り、返却日を守っていただけない利用者などへの対応に苦慮している。図書館の仕事は利用者との信頼関係にたっておこなわれるものと考える。提案については検討したい。
  • ○昨年から図書館ボランティアとして中央図書館で書架整理をしている。今年から仲間が増えたが、無償で喜びをもって活動している。館長から協働という話しがあったが、機会を与えていただいたことに感謝している。図書館のボランティアは、現在30人くらいいる。図書館のボランティアの力の活用について、市にもっと積極的にPRしてほしい。
  • ●ボランティアの方々のお力をさらにお借りしていくとともに、職員・嘱託員の業務の区分も見直していきたい。今後とも皆様のご理解とご支援をお願いいたします。