平成27年度 調布市立図書館利用者懇談会(第2回)報告

  • 1 日時:平成27年11月19日(木)午後2時から午後4時まで
  • 2 会場:調布市立図書館富士見分館 集会室
  • 3 テーマ:「図書館DEマンガ」
  • 4 参加者:調布市立図書館利用者6人、図書館職員7人
  • 5 内容(要旨) 

(1)副館長挨拶及び職員紹介

今回はマンガをどうやって選んでいるかということをテーマに設定した。このテーマにかかわらず図書館の全般的なことを話していきたい。

(2)「図書館DEマンガ」報告

調布市立図書館でマンガの収集を始めた背景や選定方針を図書館の利用状況も踏まえながら説明をした。

調布市立図書館マンガ資料収集等に関する方針

(3)参加者自己紹介および「図書館DEマンガ」についての御意見等

○=利用者、●=図書館

  • ○宅配ボランティアをしている。学生時代から富士見分館を利用している。子どもの時はマンガを読ませてもらえなかった。マンガを読むと勉強しなくなると思われており、マンガは読んではいけないものだった。ただし、うちでは『サザエさん』(長谷川町子著)と『コボちゃん』(植田まさし著)は読んでもよいマンガだった。『リボンの騎士』(手塚治虫著)は借りて読んでいた。学生時代に、友人に借りた『火の鳥』(手塚治虫著)は面白く手塚作品はかなり読んだ。
  • ○小学生のころ、『サザエさん』や『いじわるばあさん』(長谷川町子著)は読んだ。中学生の時は授業中によくマンガが回ってきた思い出がある。
  • ○三鷹市中原に住んでいる。中央図書館、神代分館、緑ケ丘分館をよく利用している。文化会館たづくりに中央図書館が開館した時は、蔵書の多さに驚いた。マンガの選書がよい。マンガコーナーのスペースが狭く、場所も目立ちにくい所にあるのがもったいない。ぜひ多くの人たちに見られるようにしてほしい。小学校の図書室で歴史マンガを読み、歴史の面白さを知った。また、『はだしのゲン』(中沢啓治著)を読んで子ども心にショックを受けたが、同時に、人間の心の醜さ、美しさも描かれており、平和についても考えさせられる作品だった。
  • ○図書館は本当によく利用している。予約の本を借りに一日に午前午後と2回来館することもある。毎回利用者懇談会には出席している。マンガには全く興味がなく、子どもには1冊も買ってやらなかった。今となっては、マンガは頭からダメと決めつけていたことを、子どもには気の毒なことをしたと反省している。
  • ○両親には手塚治虫のマンガは、読んでもよいと言われていた。子どもの時『鉄腕アトム』(手塚治虫著)を読んだ。白土三平の作品も読んだ。今でもマンガはよく読んでいる。自分の子どもは、現在本ではなく、スマホでマンガを読んでいる。
  • ○子どものころから本と図書館が大好きだった。現在、三鷹市、武蔵野市、調布市の図書館を利用している。各市の各図書館の特徴に合わせて利用している。調布市立図書館は映像資料が多く揃っている。マンガも沢山所蔵している。
  • ○マンガに関する評論も多く所蔵されているのでうれしい。

(4)「平成26年度調布市立図書館事業報告」及び、「平成27年度調布市立図書館事業計画」について

「平成26年度調布市立図書館事業報告」「平成27年度調布市立図書館事業計画」の説明を行った。

(5)懇談会  

○=利用者、●=図書館

  • ○新刊を読むのが好きだ。読んでよかったものは周りの人たちに宣伝している。借りて読んでよかったもの、予約をしても順番がなかなか回ってきそうもないものは、自分で買う。人にも差し上げる。図書館が新刊を貸し出すから売れないという考えは納得できない。<
  • ○面白い本はフェイスブックに載せる。口コミ、読者の裾野を広げる。
  • ●作者はよいものを作る、編集者はよいものを仕上げるなど、全体で本は面白いと思ってくれるような仕組みを作らなくてはいけない。現在は、増刷がかからないと、儲からない仕組みになっている。
  • ○読書は、御馳走をいただくのと同じ。読書、特に新刊は旬のものを読むのが楽しい。面白い作品を手に入れるのは口コミが一番。
  • ●1年間で100回以上読まれたものは、刊行して3年以内のもの、児童書、そして昔からある名作が多い。あとは映画化されると、本も売れる。マスコミの力は大きい。
  • ○私は寝転がりながら本を読むのが好きだ。新刊書にこだわらず、書架で本を探して読む。図書館のサービスが充実しているので、全く不自由なく読書生活を送っている。
  • ●富士見分館への感想や要望はあるか?
  • ○本がないと生きていけないくらい、本が大好き。1日2回来ることもある。同窓会で、調布の図書館は予約サービスや宅配サービスが充実していることを話すと、大変うらやましがられる。
  • ○利用者用インターネットがあって使いやすい。中央図書館では、歴史関係の資料、映像関係も充実していて、貴重な本もあるので仕事でも利用しており、大変便利である。書店でビニールにパックされた本も図書館では読める。1点要望を挙げるとすると、もう少し開架スペースを増やして、手に取れる本を増やしてほしい。
  • ●選書をほめていただくことは、図書館としては大変光栄である。
  • ○いくつかの自治体の図書館を使っているが、一番調布の図書館が充実している。
  • ●図書館は本を並べて借りてもらうことを待っているだけではダメで、利用してもらう工夫を積極的に行うことが大事であると考えている。

(6)館長挨拶

みなさんのマンガに対する気持ちなどを聞かせていただきありがとうございました。