令和3年度利用支援サービス利用者懇談会を開催しました

  • 掲載日2022年1月14日
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1 日時

令和3年11月25日(木曜日)午前10時から11時30分まで

2 会場

文化会館たづくり6階601・602会議室

3 参加者

利用者9人(うち同伴者1人)、音訳者2人、点訳者6人、布の絵本製作者1人、音訳等調整員1人、図書館職員11人(館長、主幹、利用支援係員9人)

4 懇談会内容

1 出席者紹介

2 館長挨拶

3 利用状況についての報告

令和2年度のハンディキャップサービスの利用状況について報告した。

4 その他の状況報告

合成音声による録音図書の作成について報告した。

5 利用者からのご意見・ご要望等(要旨) ○=利用者、●=図書館

○DAISYは電話で予約をした後、図書館からの発送時間も合わせて2週間の貸出期間なので短い。録音時間が10時間以上あるデイジー図書を聞くときなどは、再度延長することが多い。その際は、図書館に1回戻さなければならない。図書館に来館せずに延長することは可能か。
●お電話で延長を受けている。読み切れない場合は相談してほしい。

○音訳者に感謝している。5~6年、借りたDAISYが聞きにくいということはない。

○オカリナ通信11月号に音訳者の(鉄道弘済会)受賞者が出ていた。おめでとうございます。

○調布に住んでいてよかったです。

○布の絵本を利用している。絵本をめくると破れてしまうが、布だと心配がない。いい時間を過ごさせてもらっている。

○布の絵本の蔵書を調べる際、図書館のホームページで画像を見られるようにしてほしい。選択の機会が広がる。ICT活用をしてほしい。
●著作権の関係で図書館が布の絵本の写真をアップすることができない。
●絵本を機械で読めるマルチメディアDAISYというものもある。ぜひ試してほしい。

○DAISYを使っている。プライベート音訳で必要なところを読んでもらって助かっている。周囲の人とコミュニケーションが取れるのも、本の知識を身につけているからだと思う。

○大学の授業に必要な英語資料を点訳してもらった。おかげで卒業できる。困ったときに助けてもらった。本当に感謝している。
(4ヶ月間のアメリカ留学の体験談についてもお話しいただきました。)

○図書館との出会いは、ファッション雑誌の音訳をしていただいたことだった。調布に住んでいてよかった。

○最近調布に越してきた。その際に、図書館の利用状況がどうなっているかを調べた。図書館ホームページに「ハンディキャップサービス」の紹介があって、いろいろなサービスがあることを知った。対面朗読室やパソコンがあって大変充実していると思った。また、読書バリアフリー法の協議会に前図書館長が審議の委員になって発言していることを知り、調布に来たことを心強く思っている。

○図書の宅配サービスをありがたく利用させてもらっている。

○こんな本を探している、こんな本を読みたいので探してくださいとお願いしたら、あっという間に何十冊も本をリストアップしてくれた。非常にありがたく思っている。

○朗読を聞くこともあるが、もっぱらパソコンを使って、電子ブックを聞いている。読書スタイルとしては、点字や音訳で読むよりも、電子データーで読むという方法がすごく使いやすい。本のテキスト化(電子化)というのは図書館しかできない仕事かと思うので、今後、本をスキャンして文字情報を取り出して電子化するサービスを提供してほしい。
●(主幹から)テキストデータについて、OCR処理されているかというと。図書館としても自治体としても体制がまだ整っていない。また、すでに電子化されていると作ることができない。現在調布では電子図書の購入を行っていない。国会がテキストを提供する予定がある。つかえるようになると今後何か動きがあるか。

○英語の歌詞の点訳をお願いしている。以前、点訳者さんに原稿のアルファベットのミスを発見してもらい、直してもらった。能力の高さを実感した。

以下、電話にて寄せられたご意見です

○コロナワクチンの接種申し込みがLINEでできたところがあると聞いたが、同じように利用支 援係にLINEで連絡がとれるようなシステムはできないか。
●現在、図書館自体にLINEのサービスがない。メールでの連絡は可能なので、そちらを案内した。LINEサービス等は今後の課題と考える。

○東京都の盲人福祉協会からの情報で、視覚障害者にも信号がわかるアプリがあると聞いてスマホにダウンロードしてみたが、実際にそのアプリが使える信号はまだほとんど設置されていないことがわかった。総合福祉センターからたづくりに向かう信号などに設置してもらえるとありがたい。
●今後、市の方でそういう機会があった時などに要望していきたい。

○録音図書で、シリーズものを作るにあたって、音訳者は前の作品を聞いてから作るようにしてほしい。今作はこう読んでいるのに、前作は違った、というようなことがあったため。
●調布の図書館では、シリーズものなど、音訳者が変わっても読み方が変わらないように引継ぎノートなどを作って対応しているが、すべてができていないかもしれない。お気づきの際に具体的に教えていただけたら修正する。(※時々気になるのは、調布で作ったものではなく、オカリナ通信などでお知らせした他館の新作情報で聞いたものとのこと。ご指摘があれば、作成館にお伝え可能。)

○コロナで大変な状況の時にも、オカリナ通信などでいろいろな情報を送っていただきありがとうございます。

○音訳者の皆さん、賞を獲られておめでとうございます。

6 音訳者・点訳者・布の絵本製作者からのご意見要旨

・今後も皆さんに楽しんで聞いていただけるようなものをつくっていきたい。

・皆さんからの貴重なお話しを全員で聞かなくてはいけないと改めて思った。

・私たちを育ててくださって、背中を押してくださるのは、皆様のお声だと痛感している。これからも厳しく温かいお言葉をどんどんかけてください。

・点訳のルールや原稿だけを追って作業するのではなく、その先の利用者さんのことを考えながらやっていきたい。未熟ながらでも頑張っていきたい。

・これからもわがままを言って、利用してほしい。

7 閉会挨拶(主幹)