家庭で読み聞かせをする方へ
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- 掲載日2024年8月11日
家庭で絵本を読んでもらっているとき、子どもは身近な大人の愛情が自分にそそがれているのを感じています。大好きな人といっしょにおはなしを楽しんだ体験は、いつまでも幸せな記憶としてお子さんの心に残り、その子の人生の大きな支えとなります。
家庭での読み聞かせのポイント
1 ゆっくり読んであげましょう
本を読み聞かせするときは、意識しないとついつい早口になってしまいがちです。内容を知っている大人は分かると思って読んでいても、絵を見ながら耳だけでおはなしを追っている子どもには聞き取れないことがあります。大人はゆったりとした気持ちで、絵を見ながら話しかけるように読んであげてください。
2 お気に入りの絵本を繰り返し読んであげましょう
幼い子どもたちは、お気に入りの絵本を何度も「読んで読んで」といいます。ご家庭ではお子さんが読んでほしいという本を繰り返し読んであげてください。その本は子どもにとって何度でも読みたい特別な一冊です。
3 読み聞かせのあと教訓めいたことは言わないようにしましょう
読み聞かせが終わったあとに、感想を求めたり、教訓めいたことは言わないようにしましょう。子どもが楽しかったという気持ちやおはなしの余韻を忘れてしまいます。おはなしの楽しみ方は子どもによって様々です。子どもたちがおはなしを楽しむことができたかは、表情などから十分伝わってきます。
4 子どもと一緒に楽しみましょう
読み手は、子どもと一緒に楽しんでください。読み手が一緒に楽しむことで、そのおはなしの面白さがより一層、子どもたちに伝わります。
よくある質問から
何歳から絵本を読んであげたらいいですか?
絵本は0歳から楽しむことができます。まだ字を読む事も、言葉の意味も理解できない赤ちゃんでも、絵をじっと見つめたり、指差したり、読んでくれる人を見つめて、その声に耳を澄ませたりと、赤ちゃんなりに絵本を楽しむことができます。
どんなふうに読んだらいいのでしょうか?
ご家庭での読み聞かせには、読むためのきまりごとはありません。絵本の絵を見て、「ほらねこがいるよ」とか、「おいしそうなりんごね」というように話しかけてもかまいません。 小さな赤ちゃんは最初のうちは、ページをめくるだけかもしれませんが、それでいいのです。それぞれのお子さんと保護者の方が一緒に楽しめる読み方で絵本を楽しんでください。
絵本を読んでも聞いてくれません。どうしたら良いですか?
読み聞かせの途中でどこかへ行こうとしたり、ページをどんどんめくろうとしたり、子どもの絵本の読み方にはいろいろなスタイルがあります。無理に最初から最後まで通して読まなくてはと思わずに、好きなページだけを見たり、ただページをめくったりと、お子さんの気持ちに合わせた読み方をしてあげてください。子どもも気分によっては本に集中できない日があります。そういう時は読み聞かせはお休みして、他のことで楽しみましょう。
特に絵本を読み始めたばかりの頃は、まだ絵本がどんなものかわかっていません。その中に楽しい言葉や面白い物語が書かれていることを、少しずつ理解していきますので、あせらず読み続けてあげてください。 一つの絵本に興味を示さなくても、他の種類の本には興味を示す可能性もあります。図書館のカウンターでぜひ相談してみてください。
赤ちゃんが絵本をやぶいたり壊したりしてしまいます。
厚い紙でできたボードブックは、簡単にやぶいたり壊したりできないのでおすすめです。図書館にある本だと、たとえば『じゃあじゃあびりびり』(まついのりこさく 偕成社)はボードブックで内容も赤ちゃんに向いています。
また図書館には、親子で絵本を楽しめるスペースもあります。図書館の本を傷つけてしまいそうで借りるのが心配なうちは、図書館の中で絵本を読んでみてはいかがでしょうか。 万一、図書館の本を傷つけてしまった際は、図書館で修理しますので、ご自宅で修理などはせずにそのまま図書館にお持ちください。