集団へ向けて読みきかせをする方へ
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- 掲載日2024年8月11日
集団でおはなしを聞くことの楽しみは、自分とは違う見方や感じ方、楽しみ方に触れられることです。一緒にいる友達とともにくつろいだ気持ちで聞くことで、子どもたちの間で「聞き上手」が伝染し、自然におはなしを楽しむことができます。
おはなし会の進め方
1 事前に練習をしましょう
本番を迎える前に、声に出して練習をします。ひらがなばかりの絵本でも、声に出して読んでみると、読みにくい部分がわかります。ストーリーの流れにそって、声の大きさ、読む速さ、間の取り方などを考えます。おおげさに演技をする必要はありません。心を込めて、自然にゆっくり読みましょう。
次に、絵本の持ち方、ページのめくり方を練習します。
事前にページに開きぐせをつけておきます(図1)。
絵本は片方の手で中央を持ち、脇をしめて安定させ、絵本の画面が斜めや後ろに傾かないようにします(図2)。
ページをめくるときは、絵本の上端か下端を持って、手前から奥にむけて送ります(図3)。
2 簡単に挨拶をし、読み聞かせを始めます
「ぼくこのおはなし知っている」と言う子どもがいても、気にする必要はありません。子どもたちは、知っているおはなしでも、何度でも楽しむことができます。
また、子どもが何か聞いてきたら、聞こえていることを目で合図し、読み聞かせを進めてください。子どもの質問に答えると、おはなしの流れがとぎれてしまいます。疑問が残るようだったら、読み聞かせが終わったあとに答えてください。
3 読み聞かせが終わったあと
感想を求めたり教訓めいたことを言ったりしないようにしましょう。おはなしの楽しみ方は子どもによって様々です。子どもたちがおはなしを楽しむことができたかは、表情などから十分伝わってきます。
また、絵本のタイトル、子どもたちの反応など、記録をつけましょう。自分のためでもありますが、次に読み聞かせをする人の参考にもなります。